研究室案内

概要

泌尿器科学の概要をご説明します。

泌尿器科学とは?

泌尿器科学とは腎 尿路 副腎 後腹膜 男性生殖器を対象とする外科学の一領域であり、欧米ではDepartment of Surgery / Division of Urologyとして名実ともに外科学の一部門として位置付けられています。日本の泌尿器科学講座はDepartment of Urologyとして独立しています。

しかし、欧米に比較してやや歴史が浅く、皮膚泌尿器科学講座から分離独立した診療部門(科)や講座として、古いところで東京慈恵会医科大学(82年)、九州大学(80年)、慶應義塾大学(78年)、東京大学(76年)、ちなみに大阪大学泌尿器科学講座は1941年に皮膚泌尿器科学講座より分離し、長い歴史があります。幅広い領域に対応していることが日本の泌尿器科学の特色です。具体的には腫瘍学、前立腺学、結石学、排尿機能、内視鏡学、手術学など欧米と共通する分野の他に腎移植学、男性学(アンドロロジー 婦人科学に対応する)、小児や女性泌尿器科学、性機能学、感染症、画像診断学などに対応しています。


「要するに、ひと味違った外科の一分野です!!」


概要


沿革

教室の歴史は1923年に開講された皮膚(泌尿器科)・花柳病学講座にはじまります。1941年佐谷有吉が初代の主任教授に就任し皮膚泌尿器科学講座より分離独立、第二次大戦後しばらく皮膚科学講座の教授が兼任しています。1956年新潟大学の楠隆光教授が泌尿器科学講座教授に就任、1966年亡くなるまで教室を指導しました。1967年園田孝夫助教授が教授に就任し、1990年医学部バイオメディカル教育研究センター教授を兼任して1991年退官。同年奥山明彦助教授が教授に就任して2010年に退官。同年に野々村祝夫准教授が教授に就任し現在に至っています。