腎移植の流れ
腎移植にかかる費用
術前外来費用について
外来費用については、透析患者は特定疾病療養受療証を用いて、上限が1万円となりますが、クレアチニン8mg/dL以上の方は身体障害者1級が取得できるため、医療証を用いて外来費用が1日500円となります。
入院費用について
クレアチニン8mg/dL以上の方は身体障害者1級が取得できるため、医療証を取得出来ます。そのため、入院費は月額1,000円と食事、病衣代となります。
また、クレアチニン8mg/dL以上で一定額以上の所得の方や、クレアチニン8mg/dL以下で身体障害者手帳3級もしくは4級を取得した方は更生医療を受けることができますが、こちらも所得制限があるため、対象外の方の入院費については基本的には、保険証の限度額となります。
退院後の通院費用について
免疫抑制薬を内服していると身体障害者1級です。そのため、移植前に医療証を取得していた方はそのまま移植後も医療証を使用出来ます。
更生医療を使用している方も同様に移植後も使用可能です。
また、移植後の更生医療については、今年度中については経過措置中のため、所得制限はありません。
生体腎ドナーの費用
検査・入院費
ドナーの検査・入院費はレシピエントの健康保険でまかなわれます。
ドナー検査・入院費用はレシピエントの医療費に含まれるため、実質ゼロです。
(ただし術前検査で問題があり、ドナーになれなかった場合は実費負担があります。)
退院後の通院費
退院後1回目はレシピエントの健康保険、2回目以降の定期通院はドナーの健康保険でまかなわれます。
事例紹介
以下に1例を示します。実際には外来通院期間、入院日数、居住する市町村が異なるため、個人差があります。
レシピエント負担
術前外来通院のべ8日、37日間手術入院した大阪府在住の生体レシピエントの1例です。
外来検査費 150,000円(健康保険適応前の総額)
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医療証がある場合
外来通院費 500円/日
※同じ月に2回受診した時まで請求。3回目以降は請求ありません。
※歯科に関しては別扱いです。
※医療証は身体障害者1級、2級の方が受給できますが、高額所得者は受給できません。 -
医療証がない場合
(1)透析中:健康保険特定疾病療養助成制度(マル長)
外来通院費 10,000円/月まで自己負担(入院費とは別に1医療機関あたり)
※70歳未満の高額所得者は 20,000円/月(2)未透析:自身の保険(国民健康保険など)
※自己負担限度額(所得によって異なる)を超えた分は高額療養費制度により返金されます。
入院治療費 3,600,000円(健康保険適応前の総額)
※個室を希望される方は、別途個室料金がかかります。
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医療証がある場合
入院費 1,000円/月+食事、病衣代
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医療証がない場合
(1)透析中:健康保険特定疾病療養助成制度(マル長)
入院費 10,000円/月(※70歳未満の高額所得者は 20,000円/月)+食事代+病衣代(2)未透析:移植までに身体障害者3級申請(血清クレアチニン5以上)・更生医療
入院費 0~20,000円/月までの自己負担(所得によって異なる)+食事代+病衣代
ドナー負担
術前外来通院のべ7日、1泊2日入院検査(イヌリンクリアランス検査のみ)、12日間手術入院した大阪府在住の生体ドナーの1例です。
外来術前検査費用 | 420,000円(前検査を施行した場合の総額。検査入院費用、HLA検査含む) |
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手術入院費 | 1,200,000円 |
外来術前検査費用、手術入院費については、基本的にはレシピエントの費用に上乗せされますので、ドナーの方に自己負担費用は発生しません。ただし術前検査の結果、ドナー不適格となって腎移植に至らなかった場合は、実際に行われた術前検査の費用を負担して頂くことになります。
献腎移植の場合
生体腎移植の場合と同様の医療費助成が受けられます。移植を受けたときに、コーディネート経費(移植された臓器が提供されるまでにかかった費用)の一部として、100,000円の費用をご負担いただきます。ただし、生活保護世帯、または住民税の非課税世帯の場合、所定の書類を提出していただくことにより免除されます。また、摘出医師派遣費および臓器搬送費の実費をご負担いただきます。こちらは後に高額療養費払いとなり、還付を受けることができる場合もあります。
腎移植後の負担
ドナーの退院後の通院費用はドナー自身の健康保険で賄われます。
レシピエントは移植を行った日(厳密には免疫抑制薬を内服した日)から身体障害者1級が受けられます(術前に申請をしておく必要があります)。重度心身障害者医療費助成制度または更生医療等の助成が受けられます。